今日は最近私が惹かれて止まないラリマーのお話を。
ラリマーはとても好きな石で、以前からぜひ身に着けたいと思っていました。
でも、ビーズに加工されているもので良質の石を見つけるのが難しく、なかなか縁がありませんでした。
ドミニカ共和国で産出されたブルーペクトライトのことを通称「ラリマー」と呼んでいるわけですが、最近は、中国など他のところで産出されたものも「ラリマー」として出回っているそうです。
またひどいことに、人工的に染色されたもの、ブルーアラゴナイトやヘミモルファイトなどをラリマーのように仕立てた所謂「ニセモノ」も、数多く流通しているようです。
近年、ドミニカ共和国では、ブルーペクトライトの産出量はかなり少なくなってきているようで、現在市場にラリマーとして出回っているほどの量は、実際にはありえないと聞いています。
ドミニカ産の高品質な「ラリマー」は、素晴らしく美しい石ですが、価格も素晴らしく高価。
そんなこんなで、(いろいろな意味で)なかなか私自身と折り合わなかったラリマーですが、半年ほど前に、ついにとても心惹かれるラリマーとの出会いがありました。
きっとこれも「縁」なのでしょうね。
私にとって、ラリマーの最大の魅力といえば、やはりカメの甲羅のような、あの独特なラリマー模様です。
「海の底からゆらめく海面を見上げた感じ」とでもいいましょうか。(実際に底まで行ったことはありませんが)
まるで海をそのまま小さく丸めてしまったようです。
今回私のところにやってきたラリマーは、ブレスレットにしたものと、もうひとつ、20mmを超える大きさの丸玉。
どちらもラリマー模様が表れており、クラックやインクルージョンのない、とても美しいラリマーです。
ラリマーを手の平にのせ、そしてそっと目を閉じると、気分はもうすっかりカリビアン。