ランジュロの宝箱

天然石大好き

ヒスイの勾玉

ここのところずっと身に着けている石があります。
半月ほど前に買った糸魚川産青翡翠の小さな勾玉。

日本で最も有名なヒスイ産地である新潟県糸魚川市
その歴史はとても古く、縄文時代から糸魚川ヒスイを加工する文化が始まっていたそうです。
また、日本だけではなく、朝鮮等国外の遺跡から出土したヒスイ製の加工品も、糸魚川産のヒスイだといわれています。

その糸魚川翡翠の産出地である小滝ヒスイ峡(小滝川)と橋立ヒスイ峡(青海川)ですが、それぞれ昭和31年と32年に国の天然記念物に指定され、現在ではこれらの区域での岩石採取は禁止されています。
しかしヒスイ峡での採取はできませんが、そのヒスイ峡から流れ出て川を下り、そして海岸に打ち上げられた原石は採取が可能です。
現在でも海岸等には、そういった翡翠原石探しをされている翡翠ファンの方々が、沢山いらっしゃるようです。

私の勾玉は、小滝地域にある入コン沢というところで採れた青翡翠
この区域も現在は完全に採取禁止となっています。
この勾玉は、今から30~40年前に採取された原石から地元の職人さんが丁寧につくりあげた勾玉です。

翡翠には、緑、白、黒、紫、青など様々な色があり、その中でも青翡翠糸魚川全体でも産出量は少ないそうです。
翡翠の多くは「青」の色合いが暗く渋めで、どちらかというと地味な印象がありましたが、コン沢でとれた青翡翠は色合いが比較的明るいものが多く、マニアの間では人気があるとか。
しかし少し残念なことに、コン沢産のものは、特徴としてヒビや茶色いシミを持っているものが多いそうです。
私の勾玉もコン沢産なのですが、これは色がしっかりのっているうえにヒビや茶色いシミも無く、とても美しい青翡翠です。
サイズが小さいので、原石の綺麗な部分のみでつくられたのかもしれません。

美しい青翡翠と謎めいた形とが相まって、何とも神秘的な魅力を醸し出しているこの勾玉。
いつも身に着けていたい私の大切な宝物です。

それにしても、勾玉って不思議な形をしていますよね・・・。
この形にはいろいろな解釈がなされているようですが、まだまだ謎の部分が多いようです。